アメリカにおけるインフレの概要
近年、アメリカでは、急激なインフレが進行しました。これは、COVID-19パンデミックによる経済活動の停滞後に発生した供給網の混乱に起因します。その結果、供給が需要に追いつかず、商品価格が上昇しました。また、パンデミック後のエネルギー価格の急激な上昇が輸送コストを増加させ、さまざまな商品の価格に影響を与えました。このようにして、パンデミック後のアメリカではインフレが加速し、日常生活に密接に関連する多くの商品やサービスの価格が上昇しています。
2019年 vs 2023年米国一般家庭支出:月額709ドル上昇
米国において、一般的な家庭の支出は、2年前と比べて、月額で709ドル増えています。このように、過去2年間、高インフレがアメリカの家族に大きな損害を与えてきました。
具体的な例を見ていきましょう。まず、米国一般家庭では、食料品店での支出が増え、車の購入や自動車保険にもより多くの費用を負担しています。
米国内における給与は過去2年間で増加しましたが、この物価高による生活費の高騰に、収入が追いついていません。インフレ調整後の収入は2019年とほぼ同じです。パンデミックやロシアの戦争がなかった場合でも、実質収入はそれ以下のままなのです。
賃金はインフレを上回り始めており、消費者物価指数(CPI)も大幅に緩和されています。2023年7月のCPIは3.2%上昇しました。2023年8月には、さらなる経済のソフトランディング(穏やかなインフレとともに成長)が期待されています。
(出典:statista)
まとめ
インフレは家庭の財務に大きな影響を与えますが、適切な計画と行動でその影響を最小限に抑えることが可能です。家計の予算計画、支出管理、投資、貯蓄、借金管理などを通じて、家庭の財政を安定させることが重要です。武曾会計事務所では、お客様の具体的な財務管理について、随時、アドバイスをさせていただいております。インフレにおける家計の健全化を全面的にサポートさせていただいておりますので、ご興味のある方は、是非、武曾会計事務所にお問い合わせください。